30日でエックス線作業主任者に1発合格できる勉強方法 | エックス線作業主任者 講習会・通信講座

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30日でエックス線作業主任者に1発合格できる勉強方法

「エックス線作業主任者試験に30日で1発合格できるだって?!ふざけるな!受験者の約半数が不合格になるんだぞ!そんな方法ウソに決まってるじゃないか!」

あなたがそのように怒鳴りたくなる気持ちは、私もわかります。たしかに、エックス線作業主任者試験に合格するには、理系の幅広い知識が必要で、馴染みのない人にとっては難しい資格です。

さらに、『労働安全衛生法に基づく免許試験』の学科試験の中では、18種類の免許のうち6番目に合格率が低いのも事実です(2014年度統計)。

しかし、どんなに理系の素人であっても、合格するための勉強法さえ知っていれば、短期間で1発合格することが可能なのです。

この内容に興味を持っていただいたあなたに、1つだけ質問があります。少しだけ時間を取って、一緒に考えていただけませんか?

短期間で一発合格できれば、あなたにどんなメリットがありますか?

短期間で一発合格したときのメリット

・会社での評価が上がる。
・報奨金がもらえる。
・給料アップにつながる。
・上司・同僚・後輩から認められる。
・会社や家庭で堂々と胸をはれる。
・自由になった時間を、趣味などに使える。
・就職や転職で有利になる。
・何度も教材を買わなくて済む。
・講習会に通う必要がなくなる。
・お金をムダにしなくて済む。
・仕事の幅が広がりチャンスがまわってくる。

いかがですか。ハッキリ言って、短期間で一発合格できれば、良いことばかりですね。では、これからその具体的な方法をお話します。

エックス線作業主任者に、短期間で一発合格するためには、『問題集の使い方』が重要になってきます。しかし、多くの人はエックス線作業主任者の勉強方法について誤解しているので、試験で不合格になってしまっているのです。



もうこんな試験勉強は、今すぐ止めてください!

あなたを不合格にする4つの誤解

【誤解1】すべて覚えれば合格できる。
【誤解2】すべて理解すれば合格できる。
【誤解3】テキストを使って勉強する。
【誤解4】理解してから問題集をやる。

あなたのエックス線作業主任者試験の勉強方法は、これら4つの誤解に、当てはまっていないでしょうか?

これら4つの誤解に、1つでも当てはまったら要注意です。あなたは、お金と時間をムダにしている可能性があります。

それぞれの誤解は、一体どこがいけないのでしょうか?では、ひとつずつ解説していきます。

【誤解1】すべて覚えれば合格できる。

たしかに、「試験範囲のすべてを覚えよう」と頑張ることはすばらしいことです。知識が増えれば試験に合格できそうですし、高度な会話を楽しめたり、時には自分の欲求を満たすことができます。しかし、そのためには並々ならぬ努力と根性が必要です。

そもそも、エックス線作業主任者の試験には膨大な試験範囲があります。その試験範囲とは、数学、電気、物理学、法学、生物学などです。これらを全て覚えるには、数カ月の間、懸命に勉強しなければいけません。

あなたは、これだけの期間、やる気を保つ自信がありますか?ほとんどの人の答えは、“いいえ”でしょう。

テクノロジーが発達しても、現代人の忙しさはあまり変わっていないと言われています。きっと、長期間勉強する時間を持ち合わせている人の方が少ないでしょう。

そして、よほどの勉強マニアでもない限り、こんなことを今さら勉強したいなんて思わないはずです。

エックス線作業主任者の内容は複雑で、全く理系に関わってこなかった初心者の人にとってはチンプンカンプンだと思います。実際に、理系の道を歩んできた人でさえ、一発で合格できない人が何人もいるのです。それどころか世の中には、5回落ちた、7回落ちたなんていう人はざらに居ます。

あなたが、試験を受ける目的は様々でしょう。

「知識を身に付けて昇格・昇給したい。」
「新しい装置を導入したため、資格が必要になった。」
「会社・職場が変わって、資格が必要になった。」
「今後のために、とりあえず取得しておきたい。」

あなたにこういった目的があったとしても、まずは試験に合格しなければ何も始まりません。合格して免状を手に入れなければ、新たな仕事を任されることもありません。つまり、仕事の幅も広がりませんし、スキルを向上させるチャンスすら与えてもらえないのです。

私たちは、小学校、中学校、高校教育において、試験で100点を取る人が偉い・優秀だと教えてこられました。しかし、社会に出たら試験で100点取る人が偉いわけではなくなります。そうではなくて、『結果』を出す人が、高く評価されて、出世するのです。

エックス線作業主任者の試験は、100点満点中60点以上を取れば合格です。そのラインをクリアすれば、あなたは『結果』を出したことになります。

あなたにとって、『結果』とは、“100点満点”でエックス線作業主任者試験に合格することではありません。“60点以上”取って合格することが、『結果』を出すことなのです。

とにかく、試験に合格しなければ何も始まりません。チャンスも生まれません。

ですから、あなたは完璧を目指して「試験範囲のすべてを覚えよう」とするのではなく、エックス線作業主任者の試験で「60点以上取れる」ように勉強すればよいのです。

もう1つ、「試験範囲のすべてを覚えよう」としてはいけない大きな理由があります。

それは、本来覚えなければならないこと以外に、余計なことを覚えようとしてどの記憶も中途半端になってしまうことです。詰め込もうとすればするほど、古い記憶はどんどんと抜け落ちていきます。

この現象は、心理学の世界で『逆向抑制』と呼ばれます。つまり、努力すればするほど、記憶が薄っぺらになり逆効果になっているわけです。これほど、時間をムダにしていることはありません。そうとも知らずに、ただガムシャラに覚えようとすることは絶対に避けなければなりません。

例えば、本を読んだり、マンガを読んだりしているときも同じです。読み進めていくうちに、最初のほうの内容は忘れていきますよね。一冊を読み終わったときに、最初のほうに何が書いてあったかは覚えていません。それと同じことが、「試験範囲のすべてを覚えようとする」勉強方法でも、起こっているのです。

これでは、勉強している時間もムダになりますし、記憶が曖昧になるため、不合格の確率が高くなります。結局、何度も受験する事になって、受験費用や交通費などもムダにしているのです。

【誤解2】すべて理解すれば合格できる。

“理解”とは、「なぜそうなっているのか?」という原理原則がわかることです。

たしかに、原理原則がわかれば、人に説明もできますし、エックス線作業主任者の応用問題にも対応できます。しかし、あなたにとって、「試験範囲のすべてを理解する」ことは、本当に意味があることでしょうか?

例えば、私たちは、毎日電気を使います。スイッチを押せば、蛍光灯がついたり消えたりします。

では、なぜそのスイッチを押しただけで、蛍光灯がつくのか説明できますか?私たちは電気回路の理論や、蛍光灯の内部構造など知らなくても、スイッチを押せば明るくなることを知っているからスイッチを押すわけです。

たとえ、その原理を理解していたからといって、「よく知ってるね!君の蛍光灯だけ2倍明るくしてあげるよ!」なんて蛍光灯がサービスしてくれるわけではありません。ですから、必要以上のことを理解しても無意味なのです。

エックス線作業主任者を取得したいと思っているあなたは、実際の作業で必要だから取得するわけです。合格するためには、合計40問の試験を受けて、合格点を取らなければなりません。

その40問を正解するために必要な理解・知識だけでも十分専門家になれます。それだけで十分なのです。

しかし、多くのテキスト、参考書では必要以上に情報を載せ過ぎています。エックス線作業主任者試験の原理原則に深く突っ込みすぎているのです。

これほど受験生にとって、不都合なことはありません。覚えるだけ覚えさせて、試験では全く出題しない内容なのですから。さらに、あなたの現在の仕事内容によりますが、実際の仕事・作業ではそれらはほとんど必要ない知識なのです。

また、「試験範囲のすべてを理解しよう」とすると、とてつもなく時間がかかります。ですから、“なんとなく”しかわからないという部分があっても全く問題ありません。

「じゃあ、理解なんかしないで丸暗記すればいいのか!?」と勘違いしないで下さい。理解力と記憶力は、密接に関係しています。もちろん、試験内容に関する理解力が高ければ、試験内容に関する記憶力も高くなります。

エックス線作業主任者試験の場合、理解が無ければ解けない問題がいくつか存在する事も事実です。ここで言いたいことは、完璧主義を目指さずに、バランスをとっていただきたいということです。

試験には、“軸となるポイント”があります。必要なポイントさえ理解すれば、短期間の勉強で合格することができるのです。

逆に言えば、このポイントをしっかりと理解できていない人が、5回、7回と不合格になってしまうのです。そういう人は結果的に何度も受験する羽目になり、お金も時間もムダにしてしまっているのです。

あくまでも合格することが、あなたの目標です。合格がきっかけとなって、「もっと知りたい、もっと理解したい」と思えば、継続的に勉強を進めていけば、知識が増え理解が深まります。今、理解できないことがあったとしても、実際の日々の仕事や業務の中でどんどん理解を深めていけばよいだけの話です。

【誤解3】テキストを使って勉強する。

「テキストを使ってはいけないなんて、何を使って勉強すればいいんだ!」

あなたはこのように思われたのではないでしょうか?実は、テキストはちゃんと使います。

こう言うと、「なんだ、やっぱりお前はウソつきじゃないか!」と思われたかもしれません。

しかし、ウソではないのです。私は、「テキストをメイン」に使って勉強することが、間違っていると言いたいのです。テキストや参考書は、理解するために使うものであって、覚えるために使うものではないのです。

例えば、試験の日に試験会場で、穴が開くほどテキストを凝視し、直前に暗記しようと粘っている人がいます。私はそのような人を見ると、気の毒でなりません。

たしかに、「エックス線について論文を書きなさい。」というような記述式問題ならば、テキストをメインに読んで覚える必要があります。ビジネス書の著作者でも、1冊の本を書くために、書きたいテーマの関連書籍を20冊から50冊くらいは読み情報収集するのです。

しかし、エックス線作業主任者の試験問題は、全て五者択一式(5つの選択肢から1つ選ぶ)の問題です。テキストを必死になって覚えようとしても、試験問題である、五者択一式の問題を解く実力は養われないのです。

つまり、こういうことです。

→試験問題が、論文形式ならば、そのテーマに関連する参考書やテキストを大量に読む。

→もし、本を書くならば、そのテーマに関連する本を大量に読む。

→五者択一式の問題を解きたいならば、五者択一式の問題を大量に解く。

ですから、あなたは「問題集をメイン」に使って勉強するべきなのです。決して、テキストや参考書だけを頼りに勉強してはいけません。「テキストをメイン」に使って勉強する事は、本当に時間がムダになってしまいます。

テキストに頼る人は、次から次へと新しいテキストや参考書を買ったりしています。さらには、高額な講習会に、足しげく通う人も居ます。結局、テキストだけを探し求める人は、お金も時間もムダにしているのです。

【誤解4】理解してから問題集をやる。

すでにお話したように、理解することによって、記憶の定着は良くなります。ところが、「理解してから問題集をやる」ことも、時間とお金をムダにしているのです。

もちろん、理解することが悪いのではありません。“順番”が問題なのです。

少し時間を取って、考えていただけませんか?「あなたは自転車に乗ることができますか?」ほとんどの方が「乗れる」と答えるでしょう。

では、どのような“順番”で、自転車に乗れるようになりましたか?あなたは初めから大人たちと同じように、自転車に乗れなかったはずです。

最初は、親、兄弟、友人に後ろで支えてもらって、フラフラしながら自転車のペダルをこいだことでしょう。乗り始めた頃は、後で支えてもらわないと、二輪のバランス感覚がつかめていないため、右へ左へと転んでしまいます。

また、子供は物理的な現実がよくわかっていないため、無理な急ハンドルを切ったり、大きめの石に乗り上げたりして転んでしまうこともあります。

しかし、子供は転びながら、痛みやバランス感覚を身に付けていきます。しばらく練習すると、後ろで支えてもらわなくても自分の力だけで自転車に乗れるようになります。これが、自転車に乗れるようになるまでの“順番”です。

このとき、子供は“実践”しながら自転車の乗り方を“理解”しているのです。“理解”してから“実践”し、自転車に乗れるようになったわけではありません。この“実践”と“理解”の順番が非常に重要なのです。

エックス線作業主任者試験の勉強でも同じことが言えます。

まず、“実践”してみることです。エックス線作業主任者試験の勉強で“実践”とは、問題を解くことです。きっちりと“理解”する前に、問題集をやっていけばいいのです。

問題を解いてみて、はじめて、「なるほど!」と理解できるところが多々あります。いきなり理解から入ってしまうので、挫折してしまうことがあるのです。理解は後付けでも構いません。

子供の頃のように、転びながら学び、理解していくことが自然な勉強法なのです。そもそも、エックス線作業主任者の場合、専門用語もたくさん出てきて、理解するのにものすごく時間がかかります。そして、「今もっている参考書では理解できない。」と思って、別の参考書に手を出したりして結局お金もムダになってしまうのです。


いかがですか?あなたは、エックス線作業主任者試験の勉強方法を誤解して、“お金と時間”をムダにしていないでしょうか?



試験に必要な部分は限られている。

今まで見てきた4つの誤解は、実は学校教育の影響を受けています。私たちはみんな教科書をメインとした授業を受けて、その内容を全て理解し、覚えた者が優秀だと言われ続けてきたのです。この考え方が、私たちの体の中に染み込んでいるのです。

この考え方のまま試験勉強を行うのは、あなたのお金と時間をドブに捨てるのと同じことです。では、どうすれば良いのか?答えは簡単です。

あなたがエックス線作業主任者試験に短期間で一発合格するための考え方を、今からインプットすれば良いのです。

その考え方として重要なのが、『問題集の使い方』です。では、具体的に『問題集の使い方』に迫っていきましょう。

まずは、下の【問A】と【問B】を見てください。この問題は、過去に出題された『エックス線管の構造』について問われたものです。(1)~(5)の選択肢の中から、正しいものを選べという問題です。大切なことを言いますので、【問A】と【問B】の色の付いている部分をよく見比べてください。

問題A

問題B

これを見てあることに気が付きませんか?

そうなんです!黄色、緑色、赤色でマークした選択肢は、文章や内容、ニュアンスがそっくりだということです。

「だから、どうしたって言うんだ!?」と思われるかもしれません。実は、【問A】と【問B】は、全く違う年度に出題された問題なのです。それにもかかわらず、内容が非常に似ているのです。

つまり試験では、毎回ほぼ決まったパターンで出題されているということです。たしかに、例外もありますが多くの問題は、何度も同じような文章パターン・内容・ニュアンスで出題されているのです。

なぜ、このようなことが起こってしまうのでしょうか?それは、少し考えてみればわかります。

もし、試験協会が、今まで出題したことの無いような難しい問題を、バンバン試験に出題すると、一気に合格率が下がるでしょう。そうすると、企業にとって、受験料や時間、有資格者の確保に今まで以上にコストがかかってしまいます。

そうなると、受験者数も減少することになるので、試験協会の収入も減ってしまいます。試験協会にとって受験料は、貴重な収益の柱の一つですので、それはあってはならないことです。さらに、社会に産業のスペシャリストを数多く輩出するという、試験協会の社会貢献の観点からも逸脱してしまいます。

また、資格試験はその分野である一定の水準以上の知識のある人が取得できるという性質から、なるべく今までと同じ結果を生まなくてはならないのです。ですから、合格点が変化しない以上、難易度を大きく変更することができない。つまり、毎回同じような問題を出題せざるを得ないのです。

従って、同じ試験範囲から同じレベルの問題を出そうとすると、過去の問題とそっくりの問題がどうしても多くなるということです。

さらに勘の良い方は、気づいたかもしれません。どの市販の参考書も、200ページほどの情報量があります。それなのに、エックス線の試験に出題される問題数は、各科目10問ずつしかありません。

問題をページにすると10ページほどです。これは、参考書のわずか5%に過ぎません。

要するに、過去の問題とそっくりな問題が、頻繁に出題されるということは、参考書の中でも試験に必要な部分は限られているということです。実は、ここにエックス線作業主任者試験に、短期間で一発合格できる秘訣が隠されているのです。



試験に合格するためのたった2つのルール

エックス線作業主任者試験に合格するためには、守らなければならないルールがあります。

【ルール1】合格するためには、問題を解くしかない。
【ルール2】問題を解きながら問題について理解する。

ルールはこの2つだけです。あまりにも単純すぎて、あなたは拍子抜けしたかもしれません。

【ルール1】合格するためには、問題を解くしかない。

言い換えれば、問題を解かなければ、得点にならないということです。得点を取ることができなければ、もちろん合格することはできません。

「はぁ~?今さらそんな当たり前のこと聞きたくないよ!」

たしかに、あなたがおっしゃりたいことはよくわかります。しかし、4つの誤解で見てきたように、テキストをメインに使った間違った勉強方法を多くの人が実践しているのです。

「テキストを理解すれば、合格できるはずだ!」
「参考書を覚えれば、合格間違いなしだ!」

このように勘違いしてしまい、テキストや参考書ばかりに焦点が当たっているのです。そうではなくて、“どうやったら問題が解けるのか?”に意識を向けなければ、短期間で一発合格することは難しいでしょう。

【ルール2】問題を解きながら問題について理解する。

エックス線作業主任者試験の“内容”について理解するのではなく、“問題”について理解することが重要になります。その理由は、先に述べたように、問題がパターン化されているからです。

過去には、一言一句違わない、全く同じ問題も出題されています。それも、1回や2回ではありません。何回もです。

つまり、エックス線作業主任者試験の内容について理解するのではなく、問題の出題パターン、ニュアンス、文体に慣れることが大切です。なぜなら、記憶はあるきっかけで思い出されるからです。

考えてみてください。普段やっている問題が試験にそのまま出たらどうでしょうか?しかも、問題の文章にも、選択肢にも一文字も違いがなく全く同じ問題です。

この問題を解くために、考える必要は全くありません。瞬時に問題が、解けてしまいます。全く同じ問題文を見れば、それがきっかけとなって答えが導き出されるはずです。

そこで私は、これら2つのルールを基にして、一発合格する事を目的としたエックス線作業主任者試験の勉強方法を構築しました。それが“パラドックス勉強法”です。



試験に合格するためのパラドックス勉強法とは?

パラドックスとは、逆説という意味です。一般的な勉強方法と、逆の手順で行う勉強法なのでパラドックス勉強法と名付けました。

もし、すでに勉強を始められているのでしたら、この方法で勉強してみてください。必ず効果が、実感できるはずです。では、パラドックス勉強法の6つのステップを説明いたします。

【ステップ1】問題集を用意します。

現在、すでにお持ちの問題集でも、市販の問題集でも構わないので用意してください。ただし、答えと解説が付いているものにしましょう。

【ステップ2】問題文と選択肢を読みます。

問題集の中で1問だけ問題文と選択肢を読みます。例えば、先ほど見た【問A】を読んでみましょう。

【問A】エックス線管に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1)エックス線管中には、不活性ガスが封入されている。
(2)陽極のターゲットにタングステンが多く用いられる最大の理由は、加工しやすいことである。
(3)エックス線管のフィラメント端子間の電圧は10V程度であり、フィラメント加熱用の変圧器は降圧変圧器である。
(4)陽極には、発生したエックス線を集束させるための集束筒(集束カップ)が設けられている。
(5)実効焦点の大きさは、管電流及び管電圧を変えても変化しない。

問題文が「正しいものはどれか?」なのか、「誤っているものはどれか?」なのかに注目してください。「正しいものはどれか?」の場合、5つの選択肢のうちどれかひとつだけ正しくて、他の4つは間違っているんだと認識できます。

選択肢を読んでみると、専門用語が出てきたり、知らない単語が出てきますが気にしません。いきなり、問題を見てもどれが正解なのか、この時点ではわかりません。

【ステップ3】答えと解説を読んで覚えます。

問題の答えを確認しましょう。すると、この問題の答えは(3)だとわかります。

続いて、ほとんどの答えには解説が付いていますので、選択肢(1)~(5)の解説を読みます。その選択肢がなぜ正しいのか、またどこが誤りなのかを考えながら読みましょう。

このように、ひとつずつ“選択肢”について覚えます。例えば(1)の解説は次のようになっています。

(1)エックス線管の中は、真空にしてある。これは、陰極(フィラメント)から飛び出した熱電子が、空気や不活性ガスなどの気体に、ぶつかるらないようにするためである。エックス線管内に気体があると、エックス線の発生効率(発生する割合)が低くなる。

これを読んで、「そうか!こういう理由で中は真空だったのか!」と理解しながら覚えていくのです。

【ステップ4】テキストを読んで意味を理解します。

その選択肢についての解説が、不十分である場合は意味が理解できません。その場合は、テキストや参考書を見て理解を深めます。

やっとここで、テキストや参考書の出番です。あくまでも、問題や選択肢を理解するために、テキストや参考書を使用するのです。テキストや参考書の内容だけを、覚えようとしてはいけません。

例えば、(1)のエックス線管という単語がわからない場合、テキストのエックス線管について載っている箇所を調べます。

エックス線管は、エックス線を発生させるための真空管で、内部には陽極であるターゲットと、陰極であるフィラメントと呼ばれる電極とが両端に取り付けられている。

このような説明が、書かれてる箇所があるでしょう。たいてい、近くにエックス線管の簡略図なども書いてあるはずです。これを読んで、「なるほど!エックス線管はこういう構造か!」と理解できます。

【ステップ5】次々と選択肢を理解しながら覚えます。

このように、選択肢(1)の記憶と理解が終わったら、選択肢(2)に進みましょう。そして、選択肢(2)が終わったら選択肢(3)と順番にやっていきます。こうやって、(1)~(5)全ての選択肢が終われば次の問題に行きます。

【ステップ6】この1~5のステップを繰り返します。

このように、ステップ1~5を繰り返して勉強を進めていきます。これでパラドックス勉強法の6つのステップは終了です。

たしかに、はじめは時間がかかります。しかし、最終的には普通の勉強法よりもパラドックス勉強法の方が、早く理解でき、早く合格するための能力を養うことができるのです。

この方法は、特に初心者の人には有効です。また、ある程度エックス線について理解されている方は、ドンドン問題を解いていけば良いでしょう。


いかがでしょうか?私は、テキストや参考書できっちりと理解を深める前に、このステップのように、“問題”について理解することをオススメします。

今までの勉強方法と違うところは、試験に最も関係のある“問題”から理解をしようとしている点です。図で表せば、下の図のようになります。

パラドックス勉強法イメージ

左側の青い矢印が、今までの常識とされてきた勉強法です。「あなたを不合格にする4つの誤解」は、今までの常識の勉強方法に当てはまります。

ここまで説明してきたように、これでは勉強に時間がかかり、不合格になったり途中で挫折しやすくなったりします。

一方、右側の赤い矢印が、試験問題を中心に理解や記憶を広げていくパラドックス勉強法です。この勉強方法が、短期間で一発合格するために最適な勉強方法なのです。

つまり、パラドックス勉強法では、「合格するためにはどうすればいいか?」からスタートするわけです。問題から逆算して、理解し、知識を増やしていくのです。

今までは、テキストを読んで、テキストで理解して、テキストで覚えようとしていました。しかし、パラドックス勉強法は、今までの積上げ式の勉強法と、全く逆の手順であることがわかると思います。



なぜ、この勉強法が有効なのか?

このパラドックス勉強法が、今までの勉強法と違い、試験対策に超効果的な理由は2つあります。

【理由1】わざと“壁”にぶつかる。

「エックス線の基礎知識が無い状態で、いきなり問題を見たって意味がわからないのでは?」

きっと、あなたはパラドックス勉強法の6つのステップを読んで、このように思われたでしょう。

その通りです。内容はがわからないのだから、問題が解けないのは当たり前です。

しかし、ここで問題が解けないという“壁”にあえてぶつかることが、この勉強法の鍵になります。

“壁”の本質は、悩み、不安、痛み、ストレスなどです。人間は、これらの“壁”にぶつかることを嫌います。

基本的に、私たちは変化を好みません。私たち人間には、恒常性機能が備わっていて、普段の日常から離れることを嫌うのです。ですから、常に変化のない世界が、心地よいのです。

この日常に“壁”が現れると、乗り越えなければ心地よい状態になれません。それを乗り越えるには、問題を解決しなければなりません。そのために、あなたは、頭の中でこのような質問をするでしょう。

「選択肢の中の○○○とはどういう意味で、△△△とはどのようにつながるのだろう?」
「この□□□の問題を解くためには、どんな情報が必要だろう?」

あなたは、問題文や選択肢の文章がわかっているので、このように具体的な質問をすることができます。パソコンの検索窓に、キーワードを入力して、情報を探すのと同じような感覚です。

つまり、パラドックス勉強法は「この問題を解きたい!」「問題を解くために必要な情報を得たい!」という、自発的な欲求を働かせる効果があるのです。そして、自発的に問題の答えを探そうとする欲求が、記憶に定着しやすい脳の状態を作ります。

【理由2】軸がぶれない。

「この問題を解く!」という明確な目標設定ができるため、“軸”がぶれません。“軸”がぶれないとは、余計な事を覚えなくても良いという事であり、余計な事を理解しなくても良いという事です。

要するに、試験に必要なことから勉強するため時間短縮につながります。

また、試験に出題されるであろう問題を中心に勉強していくため、あなたの実力に直接結びつきます。余計な知識をひとまず横に置いて、まずは試験の“軸”となる部分を徹底的に鍛えることができるのです。

前述したように、エックス線作業主任者試験は、同じような問題が出題される傾向にあるわけですから、この勉強法はテキストをはじめから覚えるよりもかなり時間の短縮になります。

何度も言いますが、テキストや参考書はメインではないのです。問題集こそがメインなのです。

あなたに必要なことは、必死になって参考書を覚えようとすることではなく、「問題をどれだけ効率よく解くか?」「そのためには何を覚えるか?」なのです。そうすれば、あなたは、試験に出題されると思われる部分から、超効率的に覚えていくことができるのです。


以上が、実際に私の講義でお伝えしている勉強方法になります。少しでもあなたの力になればと思い、出し惜しみせずにお伝えさせていただきました。これから試験勉強を始められる方は、ぜひ参考にしてみてください。


講師のご紹介

講師写真

はじめまして。講師の奥田真史です。エックス線作業主任者の講習会・通信講座なら私にお任せ下さい!
実務4年!講師14年!の実績があり、合格まで徹底サポートいたします!
いつでもお気軽にお問い合わせ下さい。私が対応いたします。
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