エックス線作業主任者に関連する資格 | エックス線作業主任者 講習会・通信講座

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エックス線作業主任者に関連する資格

エックス線作業主任者は、工業用のエックス線発生装置を使用する場合に、管理区域(通常の作業場所より放射線量が多い区域)ごとに必要となる資格です。

エックス線(X線)は、人体に有害性のある放射線の1つですから、資格を持っている人の管理の元、適切に使用しなければならないのです。

放射線は、エックス線以外にもガンマ線、ベータ線、アルファ線などがあり、それらは様々な場所で利用されたり、また二次的に発生したりしています。

その場合も、同じように知識を持った人が、適切に管理する必要があり、それぞれ資格が存在します。

そこで今回は、エックス線作業主任者に関連する放射線関係の資格について見ていきましょう。

エックス線作業主任者の資格については、こちらをご覧ください。
「エックス線作業主任者ってどんな資格?」
「初めてエックス線作業主任者を受ける人へ」

まとめ

エックス線作業主任者の関連資格

診療放射線技師

試験の種類 国家資格
受験資格 学歴制限あり
受験者数(H26年) 2,839名
合格率(H26年) 73.8%
試験日 2月
受験料 11,400円
難易度 普通
取得方法 通学


診療放射線技師は、病院などの医療機関で、放射線を用いた検査、治療を行う場合に必要になる資格です。

また、業務独占資格の1つで、この資格が無ければその仕事ができないという決まりがあります。

診療放射線技師は、現代医療に欠かせない専門技術者で、レントゲン撮影や放射線治療のスペシャリストになります。

かつては医師がレントゲン撮影などを行っていましたが、医療分野での放射線技術向上に伴い、分業化が進んでおり、これからも活躍が期待されています。

肺や心臓の病気は、診断や検査にエックス線が必要になる上、舌がんや喉頭がんなどの治療には放射線治療が有効です。

診療放射線技師の資格を持っている人は、手続きを行えば、試験を受けることなくエックス線作業主任者の資格を取得できます。

試験の詳細はこちらをご覧ください。
診療放射線技師国家試験の施行(厚生労働省)

放射線取扱主任者

試験の種類 国家資格
受験資格 誰でも受験可
受験者数(H27年) 3,853名(第1種)
2,629名(第2種)
不明(第3種)
合格率(H27年) 30.7%(第1種)
29.9%(第2種)
不明(第3種)
試験日 8月(第1種、第2種)
毎月(第3種)
受験料 14,300円(第1種)
10,200円(第2種)
91,700円(第3種)※受講料
難易度 難しい(第1種、第2種)
易しい(第3種)
取得方法 講習、独学


放射線取扱主任者は、放射性同位元素や放射線発生装置を使っている病院、大学、教育機関、研究機関、民間企業などで、放射線障害の防止を管理、監督するのが仕事です。

また必置資格の1つで、特定の放射線を利用する施設では、責任者として放射線取扱主任者を必ず選任しなければなりません。

放射線取扱主任者には、第1種、第2種、第3種の3つの資格区分があります。第1種が一番上位の資格で、放射性物質の数量に関係なく放射線取扱業務が行えます。

また、第3種は2日間の講習を受けた後に、修了試験があり、合格点を満たしていれば資格取得となります。

受験資格には制限がありませんが、放射線についての専門知識が求められます。

第1種放射線取扱主任者の資格を持っている人は、手続きを行えば、試験を受けることなくエックス線作業主任者の資格を取得できます。

また、第2種放射線取扱主任者の資格を持っている人は、エックス線作業主任者試験を受けるときに2科目の免除があります。

試験の詳細はこちらをご覧ください。
公益財団法人 原子力安全技術センター

原子炉主任技術者

試験の種類 国家資格
受験資格 筆記試験(一次):誰でも受験可
口答試験(二次):学歴、又は実務経験に制限あり
受験者数(H16年) 142名(一次)
41名(二次)
合格率(H16年) 9%(一次)
54%(二次)
試験日 3月(一次)
7月(二次)
受験料 52,100円
難易度 難しい
取得方法 講習、独学


原子炉主任技術者は、原子力発電所などの原子炉を運転する現場で原子炉運転に関しての保安監督をするのが仕事です。

また必置資格の1つで、原子炉を運転する場合には、炉ごとに責任者として原子炉主任技術者を必ず選任しなければなりません。

原子炉とは、核燃料物質を燃料とした装置ですので、かなりニッチな資格になります。ですから、受験者数も少なく、毎回合格率が大きく上下します。

原子炉主任技術者試験では、一次試験として筆記試験があり、合格した人が二次試験である口答試験を受験することができます。なお、口答試験を受けるには、受験資格が必要ですのでご注意ください。

原子炉主任技術者の資格を持っている人は、手続きを行えば、試験を受けることなくエックス線作業主任者の資格を取得できます。

試験の詳細はこちらをご覧ください。
原子力規制委員会

ガンマ線透過写真撮影作業主任者

試験の種類 国家資格
受験資格 18歳以上が受験可
受験者数(H26年) 347名
合格率(H26年) 82.7%
試験日 年2回
受験料 8,800円(2023年6月から)
難易度 普通
取得方法 独学


ガンマ線透過写真撮影作業主任者は、ガンマ線発生装置を使って、鋳物や溶接箇所の内部の欠陥を見つける検査業務等を行うのが仕事です。

この資格を取得すれば、非破壊検査を行う会社では、キャリアアップにつながります。

また必置資格の1つで、ガンマ線を利用する場合の管理区域(通常の作業場所より放射線量が多い区域)ごとに、責任者としてガンマ線透過写真撮影作業主任者を必ず選任しなければなりません。

エックス線は電気を使って発生させますが、ガンマ線は放射性物質の原子核から発生しますので電源が要らないという特徴があります。ですから、電源がない屋外などで作業する場合に、利用されることがあります。

ガンマ線透過写真撮影作業主任者の資格を持っている人は、エックス線作業主任者試験を受けるときに1科目の免除があります。

試験の詳細はこちらをご覧ください。
公益財団法人 安全衛生技術試験協会

非破壊試験技術者(放射線透過試験)

試験の種類 民間資格
受験資格 実務経験に制限あり
申請者数(H22年) 61名(レベル1)
772名(レベル2)
199名(レベル3)
合格率(H22年) 55.0%(レベル1)
26.4%(レベル2)
39.0%(レベル3)
試験日 年2回
受験料 18,360円
難易度 普通(レベル1)
難しい(レベル2、レベル3)
取得方法 独学、講習、専門テキスト


非破壊検査とは、放射線透過試験等のハイテク技術を駆使して、素材や構造部の欠陥及び疲労度を検査することです。

非破壊検査には、放射線透過試験の他、超音波探傷試験、磁気探傷試験、浸透探傷試験などがあり、それぞれに非破壊試験技術者としての資格が存在します。

ここでは、非破壊試験技術者の放射線透過試験の資格について見ていきます。放射線透過試験は、英語で「Radiographic Testing(略称RT)」と言います。

試験は、1次試験として筆記試験、2次試験として実技試験があります。試験にはレベル1、レベル2、レベル3があり、レベル3が最も上位の資格になります。

レベル2資格所有者であれば、検査技法の選択・実施、監督業務、結果の評価、報告などの技量が認められるようになるので受験者数が最も多くなっています。

またこの資格は、実社会において、非破壊検査の仕事を受注する際に大いに役立ちます。

たとえば、民間企業であれば仕事を発注する際「RTレベル2以上」などのように、募集することが少なくありません。行政などの仕事も、条例でRTレベルの指定がされている場合もあります。

このように、この資格を持っていないと、そもそも仕事にならないことがあるのです。

エックス線作業主任者、ガンマ線透過写真撮影作業主任者の資格を持っており、外部企業から検査の受注を受ける場合は、必要不可欠な資格になるでしょう。

試験の詳細はこちらをご覧ください。
一般社団法人 日本非破壊検査協会


講師のご紹介

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はじめまして。講師の奥田真史です。エックス線作業主任者の講習会・通信講座なら私にお任せ下さい!
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