ゼロからエックス線作業主任者の計算問題を攻略する5ステップ | エックス線作業主任者 講習会・通信講座

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ゼロからエックス線作業主任者の計算問題を攻略する5ステップ

頭の中で計算

前回は、3つのパターンでエックス線作業主任者の計算問題を克服するについてお伝えしました。

「パターンを使って克服する方法はわかった。でも、計算問題をちゃんと解けるようになりたい!」という人もいるでしょう。

そんな人のために、今回は「ゼロからエックス線作業主任者の計算問題を攻略する5ステップ」をお伝えします。

現在、計算問題がまったく分からなくても、今から説明する5つのステップ通りに実践していただければ、誰でも計算問題が解けるようになります。

ステップ1 問題文を読む

まず、問題文をしっかりと読んでください。たとえば、次のような問題があったとします。

【問題】
電離箱式サーベイメータを用い、積算1cm線量当量のレンジ(フルスケールは3 μSv)を使用して、ある場所で、実効エネルギーが180 keV のエックス線を測定したところ、フルスケールまで指針が振れるのに90秒かかった。
このときの1cm 線量当量率に最も近い値は、次のうちどれか。
ただし、このサーベイメータの校正定数は、エックス線のエネルギーが100 keV のときには0.85、250 keV のときには0.97であり、このエネルギー範囲では、直線的に変化するものとする。

(1)100 μSv/h
(2)110 μSv/h
(3)130 μSv/h
(4)140 μSv/h
(5)150 μSv/h

1回読むだけでなく、何度も繰り返して読むようにしましょう。このとき問題文に書かれている単語の意味がわからなければ、その単語に赤ペンでチェックをします。

続いて、先ほどチェックを付けた単語の意味をテキストなどで調べます。たとえば、次のような単語の意味を調べます。

・電離箱式サーベイメータ ⇒ 空間のX線量を測定できる機器のこと
・レンジ ⇒ フルスケールの値を変更できる切替スイッチのこと
・フルスケール ⇒ 測定可能な最大値のこと

このとき、最終的に何を求めるのかに注目してください。試験問題では「距離?」「時間?」「線量率?」など様々なものを求めます。また、単位についても選択肢を見て確認しましょう。

上記の問題では、最終的に求めるものは「線量率」で、単位は「μSv/h」だとわかります。

ステップ2 問題の状況を図にする

計算問題に慣れていない内は、頭の中だけで考えていたのでは混乱してしまいます。ですから、できるだけ問題文の状況を図にしてみることが大切です。

たとえば、先ほどの問題であれば次のように図で表してみます。

エックス線の測定の計算問題図解

このようにすれば、問題文の状況がパッと見て分かるようになり、問題の意図が見えるようになります。

本試験では、問題用紙に何を書き込んでも構いませんので、今の内から図で表す癖を付けておきましょう。

なお、問題の中には、あらかじめ図が用意されているものもありますが、かなり簡素なものなので、自分で図を描いてみることをオススメします。

ステップ3 解説を書き写す

その問題の答えと解説を確認します。解説は、途中式が詳しく書いてあるものが良いでしょう。もちろん図解してあるものであればベストです。

どのように計算すれば問題が解けるのかという「解法」を身に付けるために、解説を書き写していきます。

このとき、ただ書き写すだけでなく、それぞれの値が何を意味しているのかを、問題文で与えられている情報と照らし合わせながら書き写しましょう。

解法が身に付くまで、何度も書き写しましょう。ステップの中でこの作業が一番時間がかかります。

下記に、途中式が詳しい解説と詳しくない解説の例を示します。

○途中式が詳しい解説の例

まず、90秒を時間単位に直しましょう。

90 [s] ÷ 60 [s/min] = 1.5 [min]
1.5 [min] ÷ 60 [min/h] = 0.025 [h]

このように、90秒を時間に直すと、0.025時間だとわかりました。

※単位は、sが秒、minが分、hが時間です。

×途中式が詳しくない解説の例

90秒は
90 s = 0.025 h
である。

ステップ4 公式を覚える

その問題で必要な公式を覚えます。このとき、それぞれのアルファベットや記号が、何を意味するのかも理解しましょう。

実は、エックス線作業主任者で必要な公式はそんなにたくさんありませんし、難しいものでもありません。

たとえば、数え落としの計算では、次のような公式を用います。

M=m/(1-mt)

M ・・・ 真の計数率
m ・・・ 実測の計数率
t ・・・ 分解時間

ステップ5 繰り返し解いて慣れる

ここまでのステップが終われば、計算問題を自分の力で解いてみましょう。

計算問題にもいくつか種類がありますので、1つずつ攻略していくのが良いでしょう。

計算途中に詰まってしまうのであれば、ステップ1~4を繰り返してください。

最後に

いかがだったでしょうか?

以上が「ゼロからエックス線作業主任者の計算問題を攻略する5ステップ」です。

計算問題を攻略したいなら読むだけでなく、ぜひ実践してみてくださいね。

このようにステップを踏めば、誰でもエックス線作業主任者の計算問題を解けるようになります。

ただし、使用する教材は、解説がしっかりしているものでなければなりません。

解説がしっかりしている教材をお探しなら、弊社の通信講座や試験対策講習会などをご利用ください。

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講師のご紹介

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はじめまして。講師の奥田真史です。エックス線作業主任者の講習会・通信講座なら私にお任せ下さい!
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